2017/10/12からカウント65671
 
 
 
 

活動記録

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2019/12/13new

関東支部第25回秋季大会報告

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2019 年 11 月 10 日(日)東京家政大学において関東支部第 25 回秋季研究大会が行われました。 170 名を超える参加がありました。今回の大会テーマは「授業づくり」です。 
ダウンロードはこちらから【参会記】第25回秋季研究大会.pdf
21:02 | 報告事項
2019/07/14

関西支部第30回春季研究大会報告

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ダウンロードはこちらから関西支部春季大会参加記.docx
23:15 | 連絡事項
2019/02/25

関東支部第24回秋季大会報告

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Wordファイルはこちら英語授業研究学会・関東支部第24回秋季研究大会 参会記.docx

中学1年生:『協働学習で5ラウンド』与えられた環境に合わせて授業スタイルを考える」

授業者:赤井 晴子(埼玉・鶴ヶ島市立西中学校)

 

 笑顔溢れる元気いっぱいの授業であった。最初から座席がコの字型であり、徹底して共同学習を行っているのが伺えた。先生と生徒とのinteractionが活発であるだけでなく、4人グループ、ペアでの活動を通して、生徒同士のinteractionも活発であり、共同学習のよさが表れている授業であった。5ラウンドそのものは英語授業のシステムとして確立しているが、そのまま行うのではなく生徒の実態に合わせてスタイルを変えていこうとする赤井先生の姿勢が素晴らしいと感じた。

担当:中島真紀子(筑波大学附属中学校)

 

「中学校3年間で自立するライティング指導と高校生が自信を取り戻すライティング指導」
発表者:加藤 京子(兵庫県立北条高等学校・1994年度パーマー賞受賞)

 

生徒のライティング力を伸ばしたいと思いつつも、ライティング指導が後回しになってしまう。まとまったまった内容と量の英文を書かせたいが、学期に1度くらいしか行えない。生徒が書くことに、楽しく取り組めるようにするにはどうすればいいのだろう。まだまだ悩みは尽きないが、加藤先生のご発表は、このような私のライティング指導の悩みを解決する糸口となった。

「書く力を伸ばしてやらないと子どもは自立していかない」、「生徒が自己開示しなければ豊かな内容を書かない。そのために、教師が与えるモデル文が重要であること。」、「よいwriterになるために必要な視点として、語彙、ディスコース、generalからspecificな内容を書けるようにする。前置詞句を使い、情報を付け足していく。英語の表現形式を学ぶ。」など、それぞれの項目について、例を挙げて具体的にお話いただいた。中一の生徒がLady Gagaについて紹介した文に、She is not tall, but she is big.という文があった。このように発想豊かな文を書ける生徒を育てるために、ライティングの指導を改善していきたい。

加藤先生のご発表から、私自身が気付かずにいたライティングの醍醐味を教えていただき、もっともっとたっぷり時間をとって伺いたい内容であった。

担当:原田博子(文京区立第十中学校)

 

 

 

「主体的で・対話的で深い学びをめざした指導実践と『即興的なやりとり』を引き出す工夫」

発表者:伊藤 正彦(大妻多摩中学高等学校)

 

 発表者の伊藤先生が意識されている事として、日常の授業で音読をベースに生徒の英語使用や英語でのインタラクションの機会を増やし、生徒同士の協働学習の場面を大切にしているという事であった。そして、4技能5領域統合型のタスクを上手に活用し、フィードバックの工夫をすることで、次の学習活動への波及効果に繋がり、結果として主体的、対話的で深い学びを生徒が行うという事をステップ・バイ・ステップ、継続的にされている事がとても印象的だった。また、INPUT,  INTAKEが重要であるという事を踏まえた上で、生徒が英語を「即興的に」使う機会を継続してたくさん与えている所が、私にとって非常に実のある学びになった。伊藤先生の発表で学んだ事を、今後の自分の授業実践の中で活かしていきたいと強く思った。

 

担当:鈴木千貴(横浜市立桜丘高等学校)

 

 「コミュニケーション英語OutputにつながるInputIntake

授業者:石山 優 (山形県立新庄南高等学校)

 

今回のビデオで視聴した授業の目標は、INPUTINTAKEの場面として「前時までの学習内容をReproduction / Retelling する事と授業のまとめとしてのOutput活動としてのDiscussionという2つの事であった。授業者の石山先生は、目標達成のために、とてもよく工夫されたワークシートを効果的に使いながら、段階的に指導をされていて、生徒が意欲的に学習活動に取り組んでいた。INPUTINTAKEが重要であるという事があらためてよく分かり、そのような段階での丁寧な指導が、OUTPUTの質をあげることに繋がるのだという事を深く認識させられた。私ももう一度自分の授業を振り返り、INPUTINTAKE の重要性をもっと意識して、生徒がさらに意欲的にOUTPUT活動に取り組むように指導をしていきたい。

担当:鈴木千貴(横浜市立桜丘高等学校)

「『新学習指導要領の解説』を読み解く」


小 学 校:狩野 晶子(上智大学短期大学部)

中 学 校:髙橋 一幸(神奈川大学)

高等学校:豊嶋 正貴(文教大学付属中学校高等学校)

司  会:津久井貴之(お茶の水女子大学附属高等学校)


3人のシンポジストが、平成29年に告示された小学校、中学校学習指導要領及び翌30年に告示された高等学校の学習指導要領を踏まえ、小学校から高等学校の各学校段階において目指すべき指導の方向性について御提案をいただきました。その中で、特に、小学校高学年に教科として位置付けられる「外国語」にどう取り組み、中学校に引き継いでいくか、小中連携が今後のカギとなることを学びました。

担当:加藤智行(東京都立八王子盲学校)



07:37
2018/11/20

関西支部第30回秋季大会報告

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発表することの大切さ

千代田区立九段中等教育学校 本多敏幸

 

 巻頭言を依頼され、何について書こうか迷った。新学習指導要領、勤務校である九段中等教育学校などいくつか頭をよぎったが、「発表することの大切さ」というタイトルに決めた。なぜなら、英語授業研究学会が「発表を聞いて学ぶ場」であるとともに「発表を行って成長する場」でもあるからだ。

 まず、自分自身が発表したことについて記憶を辿りながら書いてみたい。1983(昭和58)年9月に採用された最初の勤務校は、当時、都内でも個性の強い学校で、いわゆる「教育困難校」だった。ベテランの先生でも授業が思うようにいかないようであった。採用のための面接で「体は丈夫?」と質問された理由がわかった。採用日の2~3日前の夏休み中に学年の打ち合わせがあったが、最初の仕事は壁の落書きをペンキで塗りつぶすことだった。教員として働き始めてから1~2年間、私は英語の授業よりも生活指導や学級経営の方が大切だと思っていた。当時の学校の状況から、「授業」の優先順位を下げてしまったようだ。

 今、1987(昭和62)年624日の学習指導案を見ながらこの原稿を書いている。確か、教頭から「研究授業をしてみないか?」と勧められた。当時の勤務校では、長い間、研究授業が行われなかったようだ。授業に自信があったわけではないが、「勉強したい」という気持ちが少しはあったのと、他校の素晴らしい先生方の授業を見て刺激を受けていたので、「いいですよ」とすぐに引き受けた覚えがある。これが私の教員としてのターニングポイントだった。この年度から生活指導主任となっていたが、そのまま生活指導を第1優先にしていたら、現在、おそらく英語教育から一歩も二歩も離れた位置にいただろう。

 このときの授業はお粗末なものだった。研究協議や講師からの助言をメモした紙も残っているが、「訳について無理があるのでは?」「生徒の理解力に合わせて話せる力をつけさせる」「生徒のやる気を起こさせるための刺激」「実践記録をつくる」「テープレコーダーで録音して振り返る」などの記述がある。英語教育について無知な状態だったので、正直に言って、講師の助言がどれほど理解できたのか今となっては疑問である。

 英授研では、関東支部第30回例会(1995916日)が最初の発表だった。おそらく、久保野先生か池上先生から依頼されたのだと思う。「授業の解説」のメモには、上田明子先生、高橋一幸先生、緑川日出子先生、樋口忠彦先生からの助言内容が書かれていた。ほんの数行のメモで詳細はわからないが、具体的な指導方法についての助言をしていただいたのだと思う。それにしてもメンバーがすごい。

 現在、新規採用者は研究授業をする機会が与えられているはずだ。その後も複数回の機会があると思う。1回の研究授業で得るものは大きい。でも、それは気持ち次第だろう。とにかくこなすだけで嫌々行ったものならせっかくの機会がもったいないものとなってしまう。

さて、「発表することの大切さ」は誰しも肯定するだろう。大切さにはいろいろな意味がある。自身の実践や研究の振り返りができる、参加者や助言者の意見をもとに改善することができる、それを生徒に還元できるなどである。参加者としても何かしらを得ることができる。研究授業でも実践発表でも、声をかけられたら引き受けてほしい。地域の研究会などの運営をしている先生に自ら「発表させてください」と自己アピールしてもよいだろう。英語授業研究学会の例会は若い先生(若くなくても)の発表の場でもある。ぜひ!

 

英語授業研究学会 関西支部 第30回秋季研究大会(平成301028日)参加記

 

1.映像による研究授業と研究協議

(1)中学校「到達目標に向けて教科書題材を活かした授業(中1)」
授業者:谷口 友隆(相模原市立大野南中学校)
コメンテーター:松永 淳子(大阪府教育庁)

 

 授業ビデオに移る前に谷口先生が日頃から授業づくりでこだわっている5項目(計画的な指導、教科書の活用、やりがいのある授業、英語で授業、英語力をつける)について説明があった。その後に視聴したが、先生のこだわりがいかに生徒のモチベーションを高めるきっかけになっているのかがわかる授業であった。

 まず感じたのはテンポの良さである。Warm Upから前時の復習までの10分間は、BGMを用いて流れるように授業が進められていた。

 次に、生徒には常に視覚的な情報が与えられているという点が良いと感じた。ピクチャーカードを用いての教科書内容の導入は勿論のこと、語順表を黒板に貼り、常に英語の文型が確認できる状況があった。bagpipesという単語が上手く聞き取れない生徒、発音できない生徒がいれば板書をしてみたり、その中でpiepipeの音のルールを確認したりと、随所にポイントをはさんでの指導もされていた。alwaysoftenといった頻度を表す語を、頻度の多い順に並べたりすることもまた視覚的な情報の1つであろう。

 授業の最後には登場人物の2人について紹介する活動があったが、導入の場面で黒板には計画的に情報が散りばめられ、それを見ながら活動ができる板書となっていた。視覚的な情報が助けとなって、生徒たちは非常にアクティブな活動を行うことができていた。

 「この授業ではこんな力がつく」ということが明示されているため生徒にはわかりやすい授業であり、見ていてとても安定感のある授業に感じた。

 

大脇 裕也(大東市立北条中学校)

 

 

(2)高等学校「生徒を題材に引き込む授業を目ざして-コミュニケーション英語の授業を通して-」
授業者:中島 利恵子(群馬県:新島学園中学校・高等学校)
コメンテーター:國方 太司(大阪成蹊大学)

 

 本発表は、20189月におこなわれた高校1年生を対象としたコミュニケーション英語の授業についてである。テキストは、LANDMARK English Communication Iを使用し、Lesson 7 “Eco-tour on Yakushima” (Part14)9回の授業に分けて指導した。本時(Part11回目)の授業の手順は、Greeting (1min)Oral introduction (10 min)Reading the text (3min)Oral interaction (20 min)Explaining grammar points (5min)Reading aloud (5min)Sharing what the students learned (6min)の計画で進められた。中島先生は、生徒を題材に引き込むために、5つ(1. 自分のこととして捉える。2.発問を工夫する。3. 教科書以外の情報を入れる。4. 映像を効果的に利用する。5. 意外性を入れる。)に留意することを大切にしながら授業づくりをされていた。

 本時の授業では、テキストの本文をもとにオリジナル教材を作成して使用した。上記で述べた授業手順Greetingでは、授業に意外性を持たせるために、教師はエコツアーのガイドになりきり、エコツアーの参加者(生徒)に“Welcome to Yakushima”と伝えるところから開始された。Oral introductionでは、教師が生徒に屋久島に関する画像をスライドで見せながら様々な質問(True or False形式)について考えさせ、屋久島に興味を持たせる工夫をおこなっていた。Reading the textでは、オリジナル教材をエコツアーに参加する生徒用のパンフレットとして使用し、各生徒は黙読で内容を理解した。その後のOral interactionでは、本文の内容に関する質問だけでなく、本文に答えが書かれていない質問もクラス全員に考えさせることで、内容を深く理解させていた。Explaining grammar pointsでは、まず、“I’m your English teacher”と生徒に伝えることで、屋久島エコツアーではなく、文法を学習する時間であること示してから文法指導をおこなっていた。対象となる文法事項(現在完了形)は教師が一方的に説明するのではなく、現在完了形と過去形の違いを生徒たちで考えさせることを意識されていた。Reading aloudでは、ペアの片方がエコツアーのガイド、もう片方がエコツアーの参加者になりきり、テキストを自分のこととして捉えさせて音読活動をおこなわせていた。最後に、Sharing what the students learnedでは、 教師が“What have you learned today?”という質問を生徒たちにした後、しばらく考える時間を与え、それから数名の生徒に発言する機会を与えていた。そして、発表した生徒の意見をもとにクラス全員で屋久島についてより深く考える授業づくりをされていた。

映像の後、中島先生から、生徒が英語を上手に話せるのは、英語が好きで人前で話したい気持ちがあるためであると補足説明があった。これに関してコメンテーターの國方先生は、人は会話をおこなう第一声にかなりのエネルギーを費やすが、生徒が会話に入りやすいと思えるように、中島先生はI thinkから始めるように促し、第一声のエネルギーを軽減できるように工夫されている点をコメントされた。また、生徒たちが英語を使えるように場面設定(屋久島エコツアー)をおこなう際、中島先生は“Believe or not, you are in Yakushima now.” “I am your guide.”以外にも、“I hear that all of you are from the same school.” “Is that true?” “What is the name of your school?”などと生徒に語り掛けることにより、生徒がまるで屋久島エコツアーに参加している状況を上手く作り出していることなどを指摘された。

 

盛岡 貴昭(大阪商業大学)

 

4.シンポジウム「これからの小中高の英語教育の方向と小・中、中・高、高・大の連携―次期学習指導要領を踏まえて」

発表者:加賀田 哲也(大阪教育大学)

泉 惠美子(京都教育大学)

向後 秀明(敬愛大学、元文部科学省)

コーディネーター:樋口 忠彦(本学会特別顧問、元近畿大学)

 

「これからの小中高の英語教育の方向と小・中、中・高、高・大の連携-次期学習指導要領を踏まえて」というタイトルでのシンポジウムが行われた。提案者は加賀田 哲也先生(大阪教育大学)、泉 惠美子先生(京都教育大学)、それに向後 秀明先生(敬愛大学、前文部科学省)の3人で、コーディネーターは本学会の特別顧問である樋口 忠彦先生(元近畿大学)であった。加賀田先生からは小学校における英語教育の視点から、泉先生からは中学校における英語教育の立場から、また向後先生からは中等学校の英語教育を中心に、文部科学省の前教科調査官の経験に基づき、次期学習指導要領について広く意見を伺うことができた。  

今回の改訂でのキーワードとしては、私は「コアカリキュラム」をあげたい。実は、このキーワードのもと、小学校、中学校、高等学校の次期学習指導要領だけではなく、全国の大学では英語の教員養成にかかわるカリキュラムが大幅に改編されることになる。文部科学省からの度重なる指摘を受け、提出した新しいカリキュラムが滞りなく認定され、これまで通り英語教員の養成ができることを願っているところである。そして認定されれば2019年度の入学生から、コアカリキュラムに基づいて作成された新たな課程の運用が開始される。このことからも分かるように、次期学習指導要領は、大学における教職課程の教育内容の見直しをも含む、まさに国をあげての大きな取り組みにつながった。

グローバル化が進む新たな世界において、日本の教育を取り巻く諸問題が、OECなどさまざまなデータを基に指摘されている。こうした中で、大所高所から現在の日本の英語教育をリードする4名の先生から貴重な意見を聞くことができたのは、英語教員の教員養成に携わる私にとって貴重な1日であった。

大喜多 喜夫(関西学院大学)

wordファイルのダウンロードはこちらから関西支部第30回秋季大会報告.docx

 



07:00
2018/09/05

第30回全国大会レポート

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2018811日(土)・12日(日)に神奈川大学において、英語授業研究学会第30回全国大会が行われました。レポートをご覧ください。画像付きレポートのダウンロードはこちら全国大会報告.docx
16:54 | 報告事項
2018/07/08

関西支部第29回春季研究大会報告

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ダウンロードはこちらから参加記(関西春季2018).docx

英語授業研究学会をふり返る
~私を育ててくれた英授研~
姫路大学 立花千尋

時代は昭和から平成に移った時であった。平成元年に勤務していた中学校は阪神間で最も荒れていた中学校の一つであった。昼夜を問わず、生徒指導に追われる日々であった。黒板に板書をしていると教室のどこからともなく物が飛んで来るような危険で荒れた教室であった。しかし、英語の授業は何があっても英語で通してわからせるぞという意気込みであった。荒れた生徒を何とか英語の授業に引きつけたいという思いで生徒と格闘する日々であった。ある日、休憩時間に職員室に戻って来て、大修館の『英語教育』の研究会通信欄を見ていると、「英語授業研究学会」というめずらしい研究会案内が目に飛び込んできた。今ではこの種の研究学会はたくさんあるが、授業そのものを研究対象にした学会は、私の知る限りでは「英語授業研究学会」が全国でも最初にできた学会だったと思う。その当時、私は様々な英語の研究会に片っ端から参加していたが、英授研こそが私が求めていた研究学会であった。なぜなら、公立中学校現場の授業にはまだまだ英語をことばとして使用するという考え方が浸透していなかった時代に、いち早く教室を英語コミュニケーションの場に作り上げようとしていたからである。
英授研に参加してみると、私の思っていた通りの学会であった。学習指導要領にはまだ「コミュニケーション」などの文言が見られなかった時代に、英授研のねらいは英語の授業を英語で行い、コミュニケーション志向の授業づくりを研究することであった。「新学習指導要領の目標」を今から30年近くも前にすでに取り組んでいたのである。その当時としては実に画期的な学会であったように思う。毎回、英文による論文紹介のコーナーがあり、難しいけれど最新の理論を学ぶことができた。これもとても勉強になった。ビデオによる授業研究では、参加者は授業について熱く議論を交わした。「毎時間のウォームアップはどのようにしていますか」「指導過程はもっとスモール・ステップできめ細かく進めるべきですよね」「あの段階でそのような活動をしたのはどのような意図ですか」「あなたの授業はインテイクが不十分ですね」「ディスコースの指導が全くできていませんね」などのコメントや質問が遠慮なく飛び交った。研究会の時間内では言い尽くせないため、さらにそのあとの懇親会で研究会以上に白熱した議論が交わされていた。まるで参加しているだれもが日本の英語教育は自分たちが背負って立っているのだと言わんばかりの様子に見え圧倒された。英授研に参加することで皆さんからとてもよい刺激を受け、また明日から一層頑張るぞという気持にさせてくれた。ビデオによる研究授業のコーナーでは、最後に樋口先生の授業に対する講評があり、その講評を毎回私なりに記録して整理してストックした。そして、自分の日々の授業づくりに活用し授業改善を図った。
例会に毎回欠かさずもくもくと参加していると、1年経ったころ、樋口先生から「発表してみないか」と声をかけていただいた。最初の発表は、前任校で3年間取り組んでいた「英語授業における形成的評価の在り方」というテーマで、研究発表を行った。それを皮切りに、ビデオによる研究授業も度々発表させていただき、「定例会100回記念大会のビデオによる研究授業」も発表させていただいたのは実に喜ばしいことであった。やはり自分の授業を参加者の先生方からいろいろな視点で批評して頂くのは実に勉強になった。また、発表に備えてビデオで自分の授業を何度も観察することによって、客観的に授業を観察でき、授業改善のよい機会となった。これもまさに英授研のお陰である。
最近の英授研の様子を見ていると、フロアーからの意見や質問は発表者に対しても実に優しく穏やかであるように思う。それはそれなりにとてもよい事ではあるが、英授研発足当時の例会は、荒々しくストレートで語気の強い白熱した議論ばかりであったような気がする。発表者の中には、あまりにもストレートで本音を突きつけるコメントに耐えきれず泣いてしまう人や、1回限りの発表でもう2度と来なくなった人もいた。しかし、そのような本音トークの議論こそ英授研の目玉であったように思う。そのような他にはない白熱した「英授研」が私は大好きであった。また、本音トークの英授研だからこそ授業力も鍛えていただいたのではないだろうか。
私は、本年度末で44年間の英語教員生活を定年退職となるが、今後の英授研の行く末をいつまでも楽しみにしている。今後、英授研に望むことは、「英語コミュニケーション能力」の育成を第一に掲げている以上、研究会で折に触れ、「コミュニケーション能力とはなんぞや?」をもっと深く議論するべきではないかということである。英語という言語を学ぶ目的、言語や言語使用の本質、また言語とコミュニケーションの関連などについてさらなる実践・研究がなされ、生徒が英語を学ぶこと(英語を使うこと)に喜びを感じるような授業づくりができる研究学会であり続けることを願う。やはり、発足当時から掲げてきたスローガンである「理論と実践の融合」を目指して、さらなる英授研の発展を願っている。


英語授業研究学会 関西支部 第29回春季研究大会(平成30年6月10日)参加記

1.映像による授業研究と研究協議
(1)中学校「教科書題材からパフォーマンス課題へ―グループビブリオバトルをゴールに設定して(中2)―」
授業者:熊上 絵里(大阪教育大学附属池田中学校)
コメンテーター: 和田 憲明(姫路大学)

熊上先生の授業を見せて頂き、驚くことが多々あった。そのうちの一つが、授業の雰囲気についてである。クラスを持たれてまだ一ヶ月と少しと言われていたが、生徒との関係が十分構築されており、生徒は安心できる環境で授業が受けられていた。その要因していくつか考えられるが、一つ目として授業規律が明確に決められていることである。特に印象深かったのは、生徒一人ひとりが友だちの発表を聴く姿勢がしっかりとなされていた。会話練習の後、ボランティアとして、生徒の一人が前に出て発表する時、聴く方は相づちを打ったり、反応をしたり、また良い点を発表できる環境があった。多くの生徒がボランティアとして積極的に挙手ができる温かい雰囲気が授業のなかで感じられた。
 そして、また、授業到達目標が明確にされているのもよいのだろう。「絵本が伝える隠されたメッセージを改めて生徒に考えさせることを最終ゴール」として、生徒全員が真剣にその準備をしていた。パターンを変えた音読でも、終始笑顔で取り組むことができ、授業を楽しみながら参加している様子が見られた。
 最後に、熊上先生が中学校最終目標として、「ディベートの中で、怖じけず、活発に議論できる生徒を育てたい」と言われていた。今後の生徒の成長が楽しみである。映像を見た際、もっと驚くことが増えるであろう。
秋山 容洋(姫路市立四郷中学校)
 


(2)高等学校「教科書の題材を深め、表現の能力を高める授業(高1)」
授業者:有馬 麻子(大阪府立富田林高校)
コメンテーター:大喜多 喜夫(関西学院大学)

有馬先生の授業は、継続的な取り組みを通じて生徒の「書くこと」に対する積極性が育まれ、その表現力の高まりを生徒自身も実感していることを伺えるものであった。継続的な取組を見通した教師が織りなす授業には、学ぶべきものが多い。この実践からの学びについて、当日の助言者でもある関西学院大学の大喜多教授の指導助言を踏まえ以下の4点に取りまとめる。
①教科書で学んだ題材(日米の文化論)が、「表現したい題材」として無理なく活用されている。
②子どもたちに話しかける有馬先生の英語表現が、「子どもたちに分かり易い」ことに配慮されている。このことは、生徒が安心して授業に参画できるだけでなく、生徒たちの良い見本となっている。
③いくら題材が魅力的で生徒に「書きたい」という期待感があったとしても、「(自分はこの題材について)書くだけの英語力があるのではないか」という「できる」ことへの自己有用感がなければ表現活動は成立しない。有馬先生の授業では、継続的に「英文を書かせる」場面を授業内外で普段より設定されているため、生徒の英語を書くことに対する基礎体力が高くなっている。
④書かれた英文が個人の感想程度で完結せず、クラスメイトと交流することでクラスとしての社会性がはぐくまれる授業となっている。
昨今、「英語教育改革」の号令のもと、何かと話題の多い英語教育において、しっかりとした見通しのある、生徒が安心して生き生き表現活動ができている実践に光が当たることや、そのような授業を共有できることそのものが英語授業研究学会ならではの成果といえるのではないだろうか。
信田 清志(大阪府教育センター)


3.シンポジウム「アクティブ・ラーニングの手法を取り入れた思考力・判断力・表現力を育てる授業の在り方-新学習指導要領で求められるポイント―」

発表者:菅正隆(大阪樟蔭女子大学)
 松下 信之(大阪府教育庁)
 加藤 京子(兵庫県立北条高等学校・非)
コーディネーター:國方 太司(大阪成蹊大学)

 アクティブ・ラーニングを踏まえた新学習指導要領(以下、指導要領)の理念を実際の授業で活用するための具体的なヒントについての提案がなされた。菅先生からは、小学校では英語専科教員が必ずしもうまく機能していないこと、将来的な時間数の確保への懸念などの指摘がされた。中学・高校については、扱う内容の増加や高度化により、教師の指導力が大きく問われるものになってくること、大学入試での外部試験の導入によるダブル・スタンダードによる高校現場の混乱への懸念が示された。松下先生からは、指導要領への対応を考えるよりも、「大学入学共通テスト 平成29年度 試行調査問題」「全国学力・学習状況調査 英語予備調査」といった動向に注視し、どんな力を授業で育成するかを教師が具体的にイメージすること―例えば、その授業のスピーチの活動を通して何ができるようになっているのか?構成、接続詞の使い方などの目標を具体化して指導していくこと―の必要性が指摘された。加藤先生からは、「社会的な話題」という言葉が示されたこと、語彙数の増加や文法の高度化は、生徒が英語で表現できる内容をより深めることができるようになることへの期待が示された。しかし、文法指導では、従来の演繹的な指導による幻想(説明がよければ理解できる)がある限りうまく対応できず、帰納的な指導(使うことで生徒が気づき、習得する)へのシフトを大切にすることが強調された。 
新谷 彰男(岡山市立京山中学校)
 

4.講演「英語授業における内容言語統合型学習の実践」
講演者:村野井 仁(東北学院大学)
司会:加賀田 哲也(大阪教育大学)
 
CLIL(内容言語統合型学習)はもともとバイリンガル環境にあるEU 言語政策の中で生まれた外国語学習で、意味のある内容での言語教育の重要性(Content)とインターラクションの重要性(Communication)が強調されており、さらに思考活動(Cognition)と協同学習(Community)が組み合わさる。CLILは多様性と柔軟性を保つため、昨今世界的に普及されつつある。ご講演をいただいた村野井先生からは、CLILの理論的背景、日本におけるCLIL的英語実践の可能性とその具体的な活動例を示して頂いた。フロアからは検定教科書を使う日本の環境の中で、日々の授業ではどのようにCLILと結びつけたらいいかという質問があり、村野井先生から領域統合型英語授業としてのPCPP(Presentation, Comprehension, Practice, Production)とCLILを結びつける提案がなされた。
 村井先生が示された活動例はどれも学習者を社会的存在として捉え、意味のある事柄について理解し、考える活動が含まれている。そして村野井先生が言われる学習者の「声」が引き出されている。実際の生徒の作品例を幾つか示して頂いたが、それらを見て熱いものがこみ上げた参加者は少なくはなかっただろう。何のための英語教育か。村野井先生は共生のための英語教育(TEFL for empowerment)、そして豊かな人間を育てるための英語教育(TEFL for enlightenment)だと言われる。その明確な答えは2011年の東日本大震災以降、先生自身が英語教育に対し、そして英語教師としての問い直しをされた結果である。英語教員としてこれから日々の授業実践の中で、本物の学びを促し、かつ豊かな人格を育てる授業を行えるよう目指していきたいと感じた。
米崎 里(甲南女子大学)


15:28 | 報告事項
2018/05/05

関東支部第22回春季研究大会報告

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中学校授業研究
「中学2年:日々の授業で即興力と表現力を伸ばす」
授業者:太田裕也(東京都・八王子市立第六中学校)

 提案されたのは、One World English Course2 Lesson8 “Water Problems”を扱った授業であった。この単元では、新出言語材料は受け身の用法であり、この用法を身に付けることはもちろんのこと、「自分の意見を積極的に発表する」ということも単元の目標の一つである。本授業は9時間扱いの第8時で、前時までに新出言語材料の学習は終え、本時の目標は「アフリカの水問題に関わる文をもとに自分の意見を積極的に発表する」であった。実際、授業の最後には教科書本文+自分の意見一文を加え、ペアで発表し合うことができており、生徒は目標を意識していることがわかった。授業者の太田先生曰く、「普段行っている授業をそのまま公開し、次の授業に生かしていきたい」とのことであった。
 授業は、英語のスモールトークから始まり、先生が最大限英語を活用し、多くのインプットを与えていた。質問を投げかけ、インタラクションを大事にしている授業でもあった。また、ICTを有効に活用し、チャットで使える表現や教科書本文を前方に提示したり、教科書題材に関わる実際の映像を見せたりする工夫もあった。様々なバリエーションの音読練習を行っており、引き出しの多さに太田先生の学び続けている姿勢を感じた。
 参観者からは、「発表後に書くという流れがよい」「一文付け足しで自分の考えを述べる活動は、教科書本文をもとに新指導要領の思考力・判断力・表現力を育成できるよい活動である」等があげられた。一方、「映像のタイミングは適切だったのか」「発表後はクラス内でのシェアまでもっていかせたい」等の意見もあった。分析者の谷口友隆先生からは、日々の授業で生徒の即興力と表現力を伸ばしていくために必要なこととして、「Goal:現在地点の見極めと目標の設定」「Plan:生徒目線の学習計画」「Scaffoldings:学習支援・つまずきへの支え」が提示された。Student-Oriented Classをつくり上げるためには、教師の「生徒との信頼関係と一歩踏み出す勇気」が不可欠であるというメッセージが心に響いた。(筑波大学附属中学校 中島真紀子)


高等学校授業研究
「高校2年コミュニケーション英語Ⅱ:教科書の内容を大切にするアウトプット活動の工夫~生徒が動く授業を目指して」   
授業者: 松尾美幸(岩手県立不来方高等学校)
(前岩手県立福岡高等学校)

 授業者の松尾先生の前任校の県立福岡高校では、「英語科授業改善プロジェクト E-DASH PLAN」というプロジェクトを実践している。具体的には、2017年より、知識を「生かす」「活用する」視点からCAN-DOリストの活用。多様な(5領域の)言語活動を組み立てた生徒主体の授業を通して行われる「思考力・判断力・表現力」の向上。生徒の頭・体・心が「動く」授業の実践。の3本柱が中心の教科指導ということであった。
 今回のビデオ授業の内容は、「アパルトヘイト政策による差別撤廃や人権のために闘った人物についての調べ学習に基づいた発表が中心であった。松尾先生が実際に授業を展開していく上で、意識して工夫をされていた点は次の通りである。1.グループ内での作業や練習を通して学び合いを推進。2.6人の異なる人物について知る活動に意味を持たせるために、比較して共通点を探す活動を設定。3.本文に書かれている客観的な事実や情報の伝達に終わらない、意見や感想のやり取りを含むアウトプット活動の設定。4.世界の問題を生徒自身の事として捉える機会の設定。1回だけの授業のビデオを見て、上記の4つの工夫を要した点がすべて見えたわけではないが、松尾先生の授業を視聴して考えたことは、英語に対する苦手意識が強い生徒もいる学習集団の中で、CAN-DOリストを用いて、「やればできる」感をうまく体験させていたという事だった。また、PresentationやDiscussionの段階において、自分の考えを事前に準備したあと、比較的学力の高いと思われる生徒もグループ内での他の生徒にわかりやすく英語で説明することができたり、偉人の共通点や相違点に触れながら、自分の意見を相手に伝えることができているという印象を受けた。このような活動をいかに円滑に進めていくか、また、どのようにできる限り個々の生徒の評価をしていくのか難しい点も数多くあると思うが、とてもよく練られた指導手順と指導の工夫の仕方、生徒の観察の仕方が私にとってよい勉強となった。私の勤務校も学力差があるので、松尾先生の実践を私が担当する生徒の実態に合わせて、アレンジして取り組んでみようと思う。(横浜市立桜丘高等学校 鈴木千貴)



実践発表1
「授業中の言語活動から考えた評価方法」
大森博(練馬区立中村中学校)

  授業の中で実践している言語活動をどのように評価するのか,またそのテストが生徒の能力を適正に測るものなのか,このことはテスト作成において常に課題であるように思います。今回の大森先生の実践発表は我々が抱える疑問に答えてくれるだけでなく,テストを作る上で我々が一つ一つのテストに真摯に向かい問題を作成していかなくてはならない責任があることを改めて教えてくれました。
 まず,先生が評価にあたって心がけていらっしゃる4点について話をしていただきました。一つ目は,テスティングポイントの明確化➡適切なフィードバック➡指導への還元というサイクルを大切にしていることです。テストの問題においてどのような力を見ているのかが明確であれば,教師と生徒がお互いに問題点をシェアしやすいのは言うまでもありません。次に評価するのに適した方法であるのか,「妥当性」を挙げられていました。これは私自身,テスト作成時に悩むところです。実際,正しく発音できているかなどはペーパーテストではほぼ測れないと思っています。次に明確な評価基準,「信頼性」です。これは1学年複数の教師でテストの採点を行う場合は特に重要なことであると思います。4つ目は「オーセンティックな場面設定」です。この点に関しては興味深いと思いました。確かに,実際にありそうな場面設定であるほうが問題に取り組む生徒のモチベーションは上がると思います。
 次に先生が実際に行っていらっしゃるテストの例を用いながら,テスト内容について細かくお話をしてくださいました。その中でも,スピーキングのテストとライティングのテストの評価方法の例はとても参考になると思いました。評価項目が明確にされており,またオーセンティックな場面設定で生徒が取り組みやすい問題になっていました。特に「自分の中学校のホームページを作成する」というライティングの問題は,きっと生徒はテスト中ワクワクしながら書いたのではないかと思います。
 大森先生の講義を通して,評価の大切さを改めて学ぶことができました。大森先生の次の言葉は私の中で最も印象に残りました。「テストの結果は自分の授業のあり方になります。なぜなら,自分の授業が反映されているからです。」(新島学園中学校・高等学校 中島利恵子)


実践発表2
「creative writingの指導と評価」
発表者:萩原 一郎(都留文科大学・神奈川大学)

 萩原先生はこの3月まで6校38年間、神奈川県立高校の教諭として勤務されていた。英語が苦手な生徒が多い学校に勤務することが多かったが、今年度から教員養成に関わりたく現在の勤務校になった。私自身英語が苦手な生徒が多い学校に勤務をしており、今回もとても興味深く拝聴した。
 二文以上の英文が書けない生徒が多いので、一文による英文自己表現活動を行ってきた。具体的には以下のように示された。①与えられた文法事項や表現を用いて英文をつくる。②日本語で英文の背景を説明する。③与えられた文法事項が入った英文を続けてまとまりのあるものとする。
 生徒の一例を挙げる。I will never forget the day when my sister was born.
 「私の妹が生まれたのは、おととしの夜、お昼には生まれるはずだったのに難産で何時間もかかってやっと生まれました。待望の妹だったのでうれしさもひとしおでした。」
 次にどのように書かせるかについて、次のように述べている。①書かせる文型や文法事項に十分習熟させる。②使うパターンを生徒が確認できるようにする。③指示の出し方を工夫する。④適切なモデル文を提示する。この際の例文の質が重要である。先輩の作品があるとなおよい。
 まとまった文章による英文自己表現についても説明された。①モデル文を示す。②使えそうな語句を示す。③英文を書く順序を指定する。④Q&A方式で骨子を作らせる。例えば、英語が苦手な生徒向けに、性格を表す語句をあらかじめ示しておくとより効果的である。
 また、5行詩づくりについても説明された。苦手な生徒でもできるようになっている。作り方のパターンとして以下に示された。
Line1: Noun Line2: Two adjectives  Line3: Three present participles  Line4: Four-word phrase  Line5: Synonym for noun or closely related noun
 生徒作品:「HOME / Warm, comfortable / Living, connecting, maintaining / You are a necessity / My home」
 当日もフロアーでペアになって5行詩づくりに挑戦した。自分の気持ちを表現することができ、とても興味深かった。
 その他、英語で詩を書く活動、修学旅行レポートを書く活動、4コマ漫画を書く活動など生徒の作品を多数紹介された。
 最後に、自己表現活動の教育的意義として次のことを挙げている。①生徒とのコミュニケーションをとる。②学びあいの集団をつくる。③言語使用を体験させる。④学習したことを定着させる。
 中学校の実践はあるが、高校のcreative writing の実践はあまりない。該当の文法事項を使って生徒に書かせてみる。誰でもできるのでぜひ一度試していただきたい。
 まだまだ書き尽くせないので、例会にぜひお越しいただき、萩原先生のバックナンバーをお読みいただければ幸いである。(群馬県立板倉高等学校 教諭 武田 富仁)


講演: 「テストが導く英語教育改革~『無責任なテスト』への処方箋」
講師: 根岸雅史(東京外国語大学) 
             
東京外国語大学の根岸先生によるとても多くの示唆に富んだご講演であった。本来的にテストは生徒を診断する、生徒の能力をはかる、成績をつける、指導の成否、そして、生徒の勉強を促進するために実施される。各問題ではテスティングのポイントを絞り、能力をはからなければいけない。現状のセンター試験、GTEC、英検、TOEICなどの民間のテストには総合問題が存在しないが、未だに中学や高校の定期試験から総合問題はなくならず、なにを問うているのかが不明瞭なものが多く存在する。スピーキングのテストでは、普段の授業で即興の会話をしているにもかかわらず、テストではスピーチなどの暗唱のテストが実施されたりと指導と評価が乖離しているケースもある。ライティングに関しても、減点法で採点をしてしまうと、たくさん文章を書けば書くほど、生徒のエラーが増えてしまい、損をしてしまう。
また定期試験で既習のパッセージを使用しているテストも多く見られる。この場合、理解力ではなく、暗記力を問うものになってしまっている。結果として、生徒が黒板を丸写しし、授業中にカラフルなノートを完成することが目的化してしまう。
テストを作成する際は、テストデザイン、テストのスペックの順で検討し、そして、テスト作成を行う。各問題では各技能のなにを図るのか。例えば、リーディングならば、詳細なのか概要と問う問題なのか。ライティングならば、全体的採点なのか、分析的採点なのか。意見文なのか、描写なのか、物語文なのか、テキストタイプによってももとめられる力は変わってくる。テスト方法のレパートリーが多ければ多いほど、生徒の力を把握しやすくなる。
評価の方法が変われば、授業が変わる。英語の授業を通し、学習者自身が自ら気づき、処理できる自律した学習者の育成を目指していかなければいけない。(千葉県立東葛飾中学校・高等学校 教諭 江尻 友也)




20:20
2018/01/08

関東支部第23回秋季研究大会報告

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関東支部第23回秋季研究大会報告
 2017年11月5日(日)に東京家政大学において、英語授業研究学会関東支部第23回秋季研究大会が行われました。各プログラムの参加記をご紹介します。ダウンロードはこちらから→英語授業研究学会・関東支部第23回秋季研究大会参会記.docx

ビデオによる授業研究と協議(高校)9:45~11:05
「コミュニケーション英語Ⅰ:生徒の学びを深める-teacher talkの工夫を通して-」
授業者:中島 利恵子(新島学園中学校・高等学校)
司 会:八木 孝之(都立新宿山吹高等学校)
解 説:工藤 洋路(玉川大学)
研究協議サポート:関東支部運営委員

 久しぶりに中島先生の授業を拝見しました。学校が変わり少し心配していましたが、杞憂でした。元気な様子でとても嬉しかったです。現在学校を移ったばかりでもあり、授業を作り上げている状態ということでした。
生徒のアウトプットに持っていくまでに本文理解をどのようにしたらいいのかがテーマとなっているとのことでした。teacher talkを大切にすると生徒の態度が変わり、生徒の英語が変わったと実感しています。授業のteacher talkはすべて書き出しています。今回はteacher talkにフォーカスしていて、生徒のアウトプットに持っていくまでの様子でした。LANDMARK English Communication I Lesson 4 Gorillas and Humansの授業でした。
前時の復習として、ペアでインタビューをする活動から始めています。その後、中島先生が生徒と双方向で内容理解を行います。代表生徒がレポートし、前時の復習としました。
Oral introductionへと続きます。生徒に語りかけるように話しています。ゴリラの胸を叩く様子をビデオで見せ、その理由を考えさせながら生徒の英文を読む動機付けを高めています。
Oral interactionでは、ペアで内容を共有した後、中島先生が生徒と内容を深めていきます。その後、文法の説明を行った後、音読へと続きます。最後にまとめとして、本時で学んだことを、生徒が中島先生とやりとりしながら発言しています。
ビデオ視聴の後、補足があり、日頃からキーワードを使ってリプロダクションを行い、書かせてもいるので、生徒はスラスラと言えているとのことです。
まとめとして、工藤先生がこの授業の良い点を以下のように挙げています。
①規律がしっかり決められていて、守られている。
②生徒は、先生の英語も、友だちの英語もしっかり聞いている
③先生の英語(の発音)がclearでわかりやすい
④ペアで情報やアイデアを共有する機会が多い
⑤Q&Aを通したインタラクションが多い
⑥教科書の英文を頭に入れるための活動が豊富
⑦教科書本文を生徒にひきつける発問
⑧能力が非常に高い生徒への個別指導
課題として、高校英語の大事なところとして、英語を発信させる際には、「覚えたものをほぼそのまま使う」方法と「自分で英文を作って使う」方法の両方のトレーニングが必要である。単語レベルではなく、文で言わせるトレーニングが必要となってくる。この二つの車輪をどう回していくかを一緒に考えていくことが必要であるとお話されました。
中島先生の授業及び工藤先生の解説を拝見して、大いに刺激を受けました。私自身、日々悩みながら授業を行っていますが、授業改善に終わりがないことを再確認しました。
(文責 群馬県立板倉高等学校 武田 富仁)



体験型ワークショップ(11:15~12:15)
「教科書を使ったAL授業の魔法のレシピ」  
発表者:山本 崇雄(都立武蔵高等学校・附属中学校)
司 会:豊嶋 正貴(文教大学付属中学校・高等学校)

Active Learningの第一人者として知られる山本崇雄先生は、自律した学習者を育てることをご自身の英語教育の目標にされ、それには、教科書の学びを実生活につなげることによって、生徒が将来英語を使って何かをすることをイメージしやすくすることが大切であると話されています。自律した学習者を育てるために、どのような実践をされているのかをワークショップを通して体験させていただきました。
 ワークショップは、次の3つのルールのもとペアワークを主体に進められました。
<1. Use four skills and move a lot in class.  2. Enjoy making mistakes.  3. Say “Thank you.” when your friends do something for you. >
Warm-upのペアによる縦横ドリルから始まり、本日取り上げる教科書の写真を見て、これから読む話の内容を予測した後、Why do you study English?というBig questionが与えられました。この質問はレッスンを通して自分に向けられている質問です。Jigsaw reading、読んだ内容を相手に伝える、 Sight Translationなどの活動を通して内容理解が進められました。レッスンの最後は本文の内容を自分の英語で語った後、生徒にBig Question: Why do you study English?が再び与えられ、その質問について各自が意見を交換し、深め合うことによって教科書の学びが実生活とつながっていきます。
 教科書の学びが、生徒が将来、英語を使って生きていく実社会へと有機的につながっている指導は、一朝一夕にはできませんが、目指す生徒像を思い浮かべ、授業に課題意識を持ちながら、生徒の自立を促し、学ぶ楽しさを実感させることができる授業を目指したいという思いを山本先生から頂きました。
(文京区立第十中学校 原田博子)



「ランチセッション:授業の悩み、共有しませんか?」(13:10~13:40)
   (昼食を食べながら、気軽に話しをしませんか?)                    
相談者:悩める新人・若手教員
聞き手:太田 洋  (東京家政大学)
    増渕 素子(稲城市立稲城第一中学校)

ランチセッションでは、30分の時間を使い、増渕素子先生、太田洋先生、ステージ上の若手教員3名、そして、フロアの先生方と悩みを共有した。挙げられた悩みとして、コミュ英の授業で生徒にサマリーやリテリングをやらせたいのだけれども、生徒のレベルが高くなく、どうすればよいか。中学校の先生からは学年を複数担当しているが、やり方が違う先生とどう授業を進めていけば良いか、受験に向けてこのままの授業でよいのか、フロアからは、bとdを間違えてしまう生徒の対応や何の目的で音読するのか、中学2年生の授業で学習意欲が低く、どう対応すれば良いかわからないなど、様々な質問が挙げられた。
 解決策として、サマリーやリテリングに関しては、最初は、1文や2文など、ハードルを下げながら自分の言葉で語らせる。最初は教科書の言葉でいいから語らせる。名和先生からは、人間は感情の動物で、自分の好きなことじゃないと話す気にはならないので好きなことから話させてはどうかという意見が挙げられた。複数の教員で1つの学年を教える場合は、ゴールそして教材の共有化をする。受験に向けては、入試問題を見て、授業じゃないとできないことをする。bとdに関しては、発達段階に応じて○をあげるなど、悩みに応じた解決策が出た。
 すべての悩みに対応する前に時間は来てしまったが、これからも英語授業研究学会は、様々な先生方の悩みが共有でき、ベテランから若手まで切磋琢磨できる温かい学会でありたい。

ビデオによる授業研究と協議(中学)(13:50~15:10)
「中学1年生:教科書本文から言語活動につなぐ授業
― 到達目標『My Hero』(好きな人物紹介)に向けた教科書の活用 ―」
授業者:谷口 友隆(相模原市立大野南中学校)
司 会:今田 健蔵(東京大学教育学部附属中等教育学校)
解  説:高橋 一幸(神奈川大学) 
研究協議サポート:関東支部運営委員

中学1年生、11月。まだあどけなさが残る生徒は、英語の授業が始まると大きな声で元気良く先生と英語のあいさつをする。そのまま日付や曜日、天気の問答をチャンツのリズムに合わせてテンポよく生徒に質問していく。生徒は一つひとつ元気よく答えていく。教師は全体で答えさせるだけでなく個人にも確認する。
 前時の復習はピクチャーカードを使いながら確認していく。既習の単語はフラッシュカードを用いてテンポよく発音と意味を確認する。重要語句や意識させたい文は、全体や個人にリピートさせながら意識づけさせる。
 本時の目標は、ブラウン先生の妹Jeanをブラウン先生になりきって紹介することである。口頭による教科書本文の導入では、そのゴールを見据えてレディネスを作りながら行われていく。また、初出の三人称単数現在形の否定文doesn’t についても触れる。文法を導入するときに授業者が意識しているのは、意味と形式をつなぐことである。生徒が理解できる場面の中でターゲットとなる文を繰り返し聞かせ、推測させる。要点を絞ったすっきりとした板書が、さらに生徒のインプットを促す。
 導入部ではすべての情報を与えてしまわず、CDで聞き取らせる情報と教科書を開本させ読み取らせる情報を残しておく。こうすることで生徒に「聞こう」、「読もう」という動機が生まれる。導入で聞き取った情報を文字で確認しながら音と文字をつないでいく。導入で触れられなかった単語は、日本語を使用しながら説明を加える。
 音読練習では、全体やペア、個人と丁寧に行われ、表現活動へとつなげていく。黒板には導入で使用されたピクチャーカードや語句が残っている。生徒は教科書から目を離し、それを手掛かりにJeanを紹介する文を生成していく。ここで驚いたのが、生徒によって発話している文が違うということだ。つまり、生徒は教科書を暗記するのではなく、教科書で学習した内容を使って表現しているのだ。活動に熱中する生徒を支援する教師。しばらくして時間切れを伝えると、「もっと時間がほしい」と生徒は訴える。自発的な学習者が生まれていた。授業者は、「生徒が達成できる中で最も難易度の高い課題の設定」を意識しているそうだ。
生徒の学習意欲はこのように、達成目標を明示すること、また達成感を味わわせることで高まっていく。そのために教師がスモールステップを踏みながら全体だけでなく、1対1の場面を作り日々の授業で生徒とのラポートを築いている。その結果、クラス全体があたたかく、一体感がある。このような環境が、生徒が安心して課題に挑戦し、力を伸ばすことを可能にしているのだ。
文責:高橋ひろみ(小田原市立泉中学校)


講 演(15:20~16:40)
  「新学習指導要領から見る小中高の役割」
講 師:金森 強  (文教大学)
司 会:阿野 幸一(文教大学) 

 2017年度に小中の新学習指導要領が発表され、また、今年度中に高校の新学習指導要領が公表されるという現状の中で、新学習指導要領に基づいた小中高の英語の指導者としての役割を考えなくてはならない。その視点から見ていくと金森先生の講演は、私のような高校の教員にとって、とても良い勉強となった。
  平均寿命が毎年伸びていく昨今、私たち教員は子供たちに、これから起こるであろう様々な事に対応できる力をつけさせていく必要がある。そのことを踏まえたうえで、単に知識を記憶するだけでなく、これからの児童・生徒に身に付けさせたい学力として
知識を用いながら技能習得する学習を通してCreativity, Critical thinking, Communication, Collaborationという力をつけさせることを目標とした指導をしていく必要があるということであった。
  具体的に、金森先生のお話を拝聴して、とても興味深く思えたのは、次の3点であった。第一に、コミュニケーションにおいて、相手の話を「聞く」➞「聴く」➞「訊く」に発展して、それがやがて聞いた本人が発信したくなるという流れを作るために、学習者の発達段階にあった「質」の良いインプット活動が必要である事。それから、良質なインプット活動との関連でinteractionの指導を通して「人との関わりを大切にし、豊かに表現できる児童・生徒の育成」が必要であ事。第二に、授業内外で「発信したくなる工夫」の重要性(たとえば、伝えるための十分なインプット、発話練習、伝えたい気持ちへのさらなる刺激、伝える時のモデルの提示などの工夫が大事であること。)第三に、CLILに基づいた思考スキルの形成(Remembering, Understanding, Applying )
文化的気づきを促すことによる、異文化コミュニケーション能力の向上を図るということであった。
  来年4月に高校に入学する生徒が主な対象となる、2020年度からの大学入学共通テストに向けて、指導目標・指導内容の再検討が叫ばれている現状の中で、英語の教員として金森先生の示唆に富んだ講話から学んだことを生かして、これから日々の授業実践において、子供たちに21世紀型学力をつけさせていく重要な役割を担っていきたいと強く感じた次第である。
                      鈴木千貴(横浜市立桜丘高等学校)


08:05
2017/12/16

関西支部第29回秋季研究大会報告

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英語で授業を進めるために

~英語力とリーダーシップだけではできなかった~

 

蒔田 守(元筑波大学附属中学校教諭) 

 

はじめに

英語授業研究学会のビデオによる授業研究では、授業者は当然のことのように英語で授業を進める。生徒も教師の英語に耳を傾け、しっかりと英語を使って身につける。しかし、わたし自身のことで言えば、教師になってすぐ英語で授業していたわけではない。

学生時代には英語もそれなりに練習し、英語教授法の授業ではGDM(Graded Direct Method)の理論と実践を学び、授業の外でもマイクロティーチングのグループを立ち上げて仲間と腕を磨いた。1979年に教師になったときには「英語で授業する力量を備えている」と自負していたが、それでも中学校の教室では思うようにことは進められなかった。そんな自分自身の経験を元に英語で授業を進めるために必要なことがらを考えてみる。

初任校は川崎市南部の下町

JR川崎駅から市営埠頭行きのバスに乗り、競輪場と競馬場の間を南に下ったところにわたしの初任校がある。当時わたしは東京都調布市に住んでおり、多摩川の向かいに見える川崎市で採用されたことに安堵感を覚えた。「自宅から川向こうに見える川崎」とたかをくくっていたが、南部線で30分も多摩川を下るとそれまでに出会ったことのない子どもたちが待っていた。

中学1年生の授業開きでわたしが、「僕の名前は」と自己紹介をはじめると、坊主頭の男子生徒がわたしをさえぎって言った。「大人の男は『ぼく』なんて言わねぇんだよ。男はなー、『オレ』って言うんだ。覚えとけ!」

一瞬で勝負はついた。学生時代のマイクロティーチングもリーダーシップも一切役に立たない!教師になるために十分準備したつもりだったが、生徒との綱引きに負けて、わたしが「先生」の地位を勝ち取るまで複数年かかることになる。

いただけない”7-11 Teacher”時代

このような流れの中でわたしは、清掃などの日常活動をきちんと行わせる指導や部活指導を中心に経験を積まねばならないことに気づいた。この課題発見は間違っていなかったとしても、「日常の生活に大きな問題がなければそれでよしとする空気」に流されていったことはいただけない。

当時は7時に部活の朝練を始め、帰宅して食事を済ますと11時。自虐的に”7-11 Teacher”と自称していた。この時期に英語授業でどんな指導をしていたか振りかえってみるのだが、恐ろしいことに、面白かった教材や苦労した教材の記憶がない。授業の記憶がないだけでなく、授業ノートなどの資料も見当たらない。英語教師としては覆い隠したいような生活だったかもしれない。残念ながらこのような時期がしばらく続いた。

変化のきっかけは若い非常勤A先生の実践報告

そんな時にも教育センター主催の指導法講座や英会話講座には参加していた。そして教職10年目の夏休みに「英語で英語を教える授業」の講座で、わたしより何歳か若い非常勤講師A先生に出会った。彼は講師として参加者に英語で授業することの大切さを語った。A先生は英語の授業でいじめ問題を取り上げ、生徒に働きかける授業実践をビデオで報告した。自ら衣服を裂き、いじめ行為に反対する姿勢を示すA先生の授業はわたしには驚きだった。なんと言っても彼は英語で意思を伝え、生徒は教師の怒りを英語で受けとったのだ。

一方で、A先生の姿は決して格好の良いものではなかった。生徒の嘲笑が聞こえるかもしれない危うさを感じたのも事実だ。この緊迫した状況の中で、自分ならこの教室のどこに立ち、どんな顔で、何を語るのか考えたが答えは見いだせなかった。

この日わたしはA先生の必死に抗議する姿に、目の前の生徒の必要に応えようとする教師の決心を感じ、わたしが生徒の役に立つ英語教師になるためには何をすれば良いのか、あらためて考えた。自分が「英語の楽しさを伝えるため」に教師になったことを確認したわたしは、封印していた英語で進める授業をあらためて検討した。生徒に英語学習の楽しさを伝え、生徒自身が英語の使い手になるためには、英語で進める授業は欠かせないと確信した。目からウロコが落ちるとはこのことだ。

英語で授業し始める

9月には「英語で授業を進める」と宣言して生徒たちを驚かせた。誰よりも驚いたのは同じ学年を担当していた同僚のB先生だろう。「10月の中間テスト大変なことになっちゃいますよ~」と冷やかされたが、彼の予想通り中間テストではB先生のクラスより平均で10点低くなった。

 しかし得点差については、「授業で鍛えている力とテストで計っている力が違うのだから、テストの点数に差が出ることは理解できる」と冷静に受け止めた。生徒が英語の授業に慣れるにつれ、この得点差は解消された。それだけでなく後に市内中高連絡協議会でリスニング力を賞賛されるほどの生徒を輩出することになる。

また発音練習や音読練習に力を入れ始めると、それまで必要性を感じなかったPhonicsの指導が大切に感じられた。「正しく発音すれば、正しく書ける!」喜びを生徒と共有できるようになったからだ。様々な定期テストの振り返りプリントやテストノートを生徒の力に応じて活用させるなどして、振り返りを大切にして自律的な生徒を育成したいという目標ができた。この思いは現在まで引き継がれている。

 

おわりに

 学生時代には、英語力と教師のリーダーシップがあれば授業を運営できると考えていた。しかし自らの歩んできた道のりを振りかえると、異質なものを受け入れる間口の広い対応姿勢やあきらめずに働きかける粘り強さも大切なことがわかる。

 いじめ問題にきちんと向き合ったA先生の行動に表れているように、目の前の生徒が成長するために必要なことがらを見抜きそれを適切な方法で提供する視点を持てば、道を誤らずにすむのではないか。言葉を換えれば、teacher-centeredな視点とstudent-centeredな視点のバランスを適切に保つことが課題と言えよう。

 みなさんの新たな一歩に期待したい。

 

 

関西支部第29回秋季研究大会報告

 20171112日(日)に大阪商業大学において、英語授業研究学会関西支部第29回秋季研究大会が行われました。各プログラムの参加記をご紹介します。

 

1.映像による研究授業と研究協議

(1)中学校「国際交流を目指した異文化理解教育―中学1年生での実践―」
授業者:篠崎文哉(大阪教育大学付属天王寺中学校)
コメンテーター: 加賀田哲也(大阪教育大学)

 

大阪教育大学(美術教育講座)、附属中学校(美術科)、附属小学校が連携し、インドの私立学校との交流計画を進めている。本発表は、10月末の授業の映像であり、インドの子どもたちとの交流開始前の導入部分を扱った。交流は、①手紙交換、②交流準備、③ビデオ通話による交流1、④作品制作、⑤ビデオ通話による交流2で計画を予定しており、英語科では9時間で言語面の取り組みを進めていく。本時では、インドの文化に固執せず、生徒が幅広く異文化を受け入れられる体制をつくること、自分化・異文化について理解し、その内容を英語で伝えられるようにさせること、表面的な知識の獲得に留まらず、交流に向けて人々の考え方にも着目させることを目標とした。本時の展開は、1. あいさつ、2. 導入、3.コミュニケーション活動、4. 今後の予定の確認、で構成されていた。2. 導入の部分では、異文化理解を促すために、生徒にスポーツや図形等の映像を見せ、人はいかに物事を思い込みで判断しているのかを気づかせる工夫がなされていた。3. コミュニケーション活動では、8種類の日本文化と多文化の比較事例の資料が使用されていた。資料は、例えば高価なプレゼントを渡す際、日本とアメリカの表現の違い(Osamu: Here, this gift is no good, but I hope you like it. Jones:It’s a small thing, but I hope you like it.)を考えさるなど、生徒が自文化・異文化に興味を抱かせる内容であった。授業では各生徒は資料を読んで考えさせる段階から、ペアになりクラスメートに英語で説明し、クラス全体で発表させる構成であった。篠崎先生からは、授業を振り返り、資料を4種類に減らし、グループ活動で議論させ、より深く考えさせること、さらに内容理解(異文化理解)と言語の指導の両面をより効果的に進めていくために授業の構成を再考していく必要があると説明があった。最後にコメンテーターの加賀田先生からは、日本では多言語・多文化化が年々進展している中で、英語教育の1つの目的として、異文化間コミュニケーション能力の育成を図ることは大切なことである、従って、異文化に関する知識を英語教育の中で身につけさせる授業を改善しながら行っていってほしいとコメントがあった。

盛岡貴昭(大阪商業大学)





(2)
高等学校「コミュニケーション英語Ⅰ:言語活動や生徒同士のやり取り充実を目指した授業の工夫」


授業者:津久井 貴之(お茶の水女子大学附属高等学校)
コメンテーター:大喜多 喜夫(関西学院大学)

 

 授業者の津久井先生は、現在高校3年生の学年主任を務めながら、1年生の授業も担当されており、今回はコミュニケーション英語Ⅰの授業をご発表いただいた。

 1年生の目標は、自律的な学習者になるためにさまざまな学習方法に慣れること。この単元では、教科書本文の情報に加えて、本文に登場しているJane Goodallさんの著書や公式ウェブサイト、TEDなどの映像を補助的に活用しながら、環境問題についての幅広い情報や考え方に触れさせ、英文から人間のとるべき行動についてのメッセージを読み取るよう指導されていた。

 この学年の生徒の傾向として、質問に「答える」ことには積極的でも、自ら「問いかける」ことについてはそれほどではない、という課題を感じておられる先生は、ペアでオリジナル質問を作成し、他のペアの質問に答え、協力してスキットを作り上げる活動を授業に組み込んでいる。ワークシートの最初に、「Interviewの主役は質問をする側です!」というメッセージ。与えられた課題について、最初は一人で考え、次にペアで共有し、さらに他のペアとの交流を経て活動が深まるよう設計されており、実際の活動に当たっては、クラスに「内容」「表現」「言語」の3項目について簡単なルーブリックを共有させ、観点を明確にして評価し合いアドバイスし合えるよう配慮されている。

コメンテーターの大喜多先生からは、授業での一つ一つの活動について、その目的と留意点について意識させるなど行き届いた指導がされており、統合型授業の一つのヒントになるというお話があった。また津久井先生は、要所で、生徒が「英語力がある理想の自分」「今の自分」「授業での自分」を振り返る時間を設定されている。生徒さんが自分の目標を意識し、自らを客観的に振り返る機会になるとともに、先生が生徒さんの現状を理解するためにも有効なようである。 

このクラスには、文化祭のために皆で作成し賞を取った作品が飾られている。Teacher Talkの中で、先生はそのオブジェに触れて生徒さんたちを盛り立て、皆を笑顔にさせていた。どこまでも行き届いた心配りである。津久井先生の授業からは、先生がこの学年の担任でないのが信じられないほど、生徒さんたちの先生や旧友への信頼と、学習に対する意欲が感じられた。

松永 淳子 (大阪府教育センター)

 

 

2.講演

「第二言語習得研究、外国語学習研究、そして外国語教授法とのインターフェース


講演者:白畑 友彦(静岡大学)
司会:樋口 忠彦(本学会特別顧問、元近畿大学)

 

第二言語習得や外国語学習、そして英語教育を専門に研究しておられる白畑先生にご講演いただいた。先生は英語指導や英語習得に関する書籍も数多く出版されている。ご講演の演題からは難しい内容のお話を想像していたが、具体的な事例を示しながら、多岐にわたる内容をわかりやすくご説明くださった。

今回の講演の目的は、L2習得の研究成果が英語教育へ応用することができ、その知識は英語教師が生徒に英語を教える時に大いに役立つということである。まず、英語教員が心得ておくべき知識について。教科書の文法配列と言語習得の順序が一致していない。教科書は使用頻度が高く、コミュニケーション活動がしやすい順に文法が配列されている。言語習得は、個人差があり、段階的にじわじわと、全体的に次の段階へと進んでいく。

次に、教師の心構えについて。習得が難しい項目に固執しない。生徒の気づきを促す。中学校で学習する文法項目と習得が容易な文法項目はイコールではない。イライラしない。がっかりしない。生徒の誤りに寛容である。生徒に理解をさせてから、タスク活動などの練習を重ねる。どの項目も毎日の授業に是非生かしたいものばかりである。生徒にとって、習得困難な項目として、語彙範疇(内容語)よりも文法形態素などの機能範疇(機能語)、冠詞や不可算名詞などの内部規則が複雑なもの、完了形などの日本語にないものを挙げている。

また、学習者は間違いながら言語を習得していくのだが、その誤りの対処法について。肯定的証拠(教科書や参考書に書かれてある例文)の活用だけでなく、否定的証拠(「このようには言わない」「こう言うのは不適格」という例文)の活用により、どこが間違えているのか考えさせてみる。ただ、どんな教え方も万能ではないので、効果的な教え方を実践する。小学校では文法用語の使用を抑えたほうがよいが、大学生や社会人には明示的な指導が効果大であるというように、発達段階に応じた指導も考慮する必要がある。

最後に、誰にでも簡単に実践できる学習法、時間の限られた中で、有効に学習できる方法について。その基本とは、声に出して英文や英単語を読むこと。英文を前から(phrase単位で)意味をつかむこと。本文を全訳、全写する必要はない。ペア活動、グループ活動など学校でしかできない活動を増やすこと。そして、自宅学習(宿題)は「復習を中心」に「書く活動」も含めることなど。白畑先生の考える英単語学習法や音声の学習、指導についてもお話があり、英語教員だけでなく学生たちにとっても示唆に富む大変興味深い内容だった。

英語指導のあり方や英語学習のあり方について幅広く、終始わかりやすい説明をしてくださった。今後も英語教師にとってL2習得の研究成果やその知見を活用し、自信を持って授業に臨みたいと感じる今回の講演であった。        

                         金井 友厚(大阪教育大学・非)

 

 

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20:13 | 報告事項
2017/09/13

第29回全国大会

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第29回全国大会報告

 2017811日(金)・12日(土)に大阪樟蔭女子大学において、英語授業研究学会第29回全国大会が行われました。1日目に中学校の授業研究、課題別分科会と講演、2日目にワークショップ、高等学校の授業研究、16の研究・実践発表及びシンポジウムが行われ、2日間で約460名の方が参加されました。主なプログラムの参加記をご紹介します。

 

1.映像による授業研究と協議(中学校) 1日目 12:5514:05

 

基礎基本の徹底から表現活動へ-Daily Routines(中2

授業者植野伸子(筑波大学附属中学校)     

コメンテーター:大鐘雅勝(千葉市立打瀬中学校)

 

植野先生が公開してくださった授業は、中学校2年生を対象とした普段の授業の進め方(Daily Routines)でした。比較表現を扱う単元で、いくつかの比較表現を習った後、教科書のパート3の内容理解を行う授業でした。

 まずは生徒たちと英語でやりとりを行いながら、見事な流れで比較級・最上級の復習を行います。途中、植野先生と同僚の先生の写真を比較し、生徒がMs Ueno looks younger but…と言う場面など授業の中で笑いが起こるようなあたたかい雰囲気で学習が進んでいきます。続いて教科書の内容理解では、登場人物が環境教育を学習している場面で、大量のInputを与えながら内容を生徒たちと共有していきます。一例として、ツバルの写真を提示し、Does anyone know what country this is?から始まり、Doyou know where it is?と問いかけ、新出語句であるThe Pacific Oceanを自然な流れで導きます。テンポの良い植野先生とのやりとりを終え、教科書をいざ開本しCDのリスニングを行うと、すでに充分な口頭導入によって内容が体感できてしまうほど。聞き取りのあとは、日本語を交えて解説を行い、表現音読の活動に移ります。「国際会議でプレゼンをしています。この大事なメッセージをどう伝える?」と生徒に投げかけ、場面設定がはっきりとなされた上で音読をしていきます。ICレコーダーで生徒たちは自らの音声を確認し、気づきをクラスで共有します。「心電図が下がっていくような音読になってしまっている」「!マークが(自分の音読では)!じゃなくなっている」など生徒が自分で気づいたことを堂々と発表する姿がありました。

 コメンテーターである大鐘先生からは、正確な音読(個々の語の発音や符号に従い、符号を活かすこと)と豊かな音読(場面設定や間の取り方、音の高さなどの表現方法)へのアプローチなどが具体的に提示されました。ビデオの中でも終始、生徒との良好な関係が伺える植野先生の授業。普段の綿密な授業計画と質の高いDaily Routinesがあるからこそ、生徒たちが先生を信頼し、伸び伸びと授業を楽しんでいるように思えました。

山﨑 寛己(松原市立松原中学校)

  


2.講演 1日目 15:5017:00

 

「日本の英語授業実践史から現代の英語教育政策を問う

    講 師:江利川春雄(和歌山大学)

 

講演者の江利川先生は、英語教員養成や「協同学習」を核とした授業改善のご指導で有名であるが、英語教育史にも造詣が深く、日本英語教育史学会の会長も務めておられる。今回は、小学校英語教育の歴史や英語で行う英語授業の歴史に、主体的・対話的で深い学びを絡めて、興味深いご講演をしていただいた。

先生のお話によると、小学校で外国語を教える制度の変遷の最初は、1872(明治5)年。「学制」により上等小学科(1013歳)で「外国語の一二」も教えてよいとされた。その後、1886(明治19)年には、大半の学校で英語を教えていたようである。しかしその頃にも、何年生から英語を実施するのか、国語力養成が先決課題ではないのか、など、現在とも重なるさまざまな議論があったそうだ。明治30年代には、それまで外国製だった英語リーダー教材が日本で作成されるようになった。戦前に、小学校用の英語検定用教科書が190種類も刊行されていたとのことである。

先生は、小学校英語の歴史が教えることとして、次のような六点を示された。

1.入門期の外国語指導は重要で、音声面を含め教員の高い指導力が必要。

2.早く開始すればよいのではなく、一定の思考力が必要。

3.小学校では母語習得が重要。外国語習得の根底となる。

4.高学年では、音声・読むこと・書くことを含めた知的で内容豊かな授業展開が必要。

5.発達段階に応じて、多様な教具・指導法を駆使することが必要。

6.中学校との接続に留意し、円滑な移行が必要。

 また、「英語の授業は英語で」行うことに関連して、1911(明治44)年の東京高等師範学校附属中学校教授細目に、「既習事項を使って説明しうる場合、絵や身振りなどの補助がある場合、及び復習・練習に用いる問答等はなるべく英語のみを用いる」「徒に長い説明を要するもの、正確を要するものには、国語を用いる」といった内容があることを提示してくださった。次期学習指導要領では中学校でも「英語で」授業を行うことが示されているが、単なる方法論ではなく、その目的をきちんと見定めて実践していくことの大切さを改めて感じた。

松永 淳子(大阪府教育センター)

 

3.映像による授業研究と研究協議(高等学校) 2日目 10:3511:45

 

「『対話的な学び』を通して、内容理解を深める授業(高1)」
授業者:宮崎 貴弘(神戸市立葺合高等学校)
コメンテーター:太田 洋 (東京家政大学)

 

まず、この授業には、授業者である宮崎先生のチャレンジがある。これまでリテリング活動を授業の中心に据えて実践をされてきたが、リテリングは「知っている情報のやり取りに過ぎないのではないか」、「自分の意見や考えを表現する機会が少ないのではないか」という思いから、そこからの脱却を図る、それが宮崎先生のチャレンジである。生徒が、自分の意見や考えを、自分のことばを使って、preparedではなく、impromptu伝えあう、そのような授業を目指されている。「即興性をつけるためには、毎時間でのトレーニングと適切なフィードバックが必要であると」と指摘されている。

 授業は、与えられたトピックについてペアで話す帯活動から始まる。生徒たちが英語を使って自分の意見や考えを伝えようとしている。それに対して、宮崎先生はgenuineな興味を持って臨まれている。まさに「共感的な聞き手」である。生徒の英語が十分ではないと判断された時には、その場で、You mean....とリキャストして、理解の共有を図った後、さらに質問をして、生徒の発話を促す。内容や英語に関しても適切なフィードバックがなされ、それが生徒全体で共有される。

 今回の授業では、題材にマララ・ユスフザイが扱われた。まず、以前の授業で扱った「世界で学校にいけない子どもがいること」の再確認から。その後、「少女が学校に行けない理由」「マララさんがどうしてバス通学するようになったか」「マララさんの立場なら、平等な教育を得るために戦うことができるか」と言った問いかけが続く。各段階でペア活動から全体での発表と共有へと、段階的で、丁寧な指導手順が見て取れる。マララさんの国連でのスピーチを見て、最後はライティング活動まで行われた。

 コメンテーターの太田洋先生も、例を挙げさせる、話題を広げる、言い出しをあたえる、適切なリキャストやフィードバックをするなど、生徒から英語を引き出す点について多くの工夫がなされた授業であったと評価された。時間的制約がなければ、本文内容のより丁寧な読解もなされたであろう。いずれにしろ、これだけ充実した内容でありつつ、生徒たちがリラックスし、同時に一生懸命自分の英語で考えや思いを伝えようとする、その真摯な姿がたいへん印象的深い授業であった。

平田健治(奈良女子大学附属中等教育学校)

 

 

4.シンポジウム 2日目 15:3517:05

 

「次期学習指導要領の課題と解決策を探る-これからの英語授業の在り方を考える」

者:菅 正隆(大阪樟蔭女子大学、元文部科学省)

阿野幸一(文教大学)

本多敏幸(東京都千代田区立九段中等教育学校)

   コーディネーター:樋口忠彦(本学会特別顧問、元近畿大学) 

 

平成322020)年度より小学校、中学校で実施される学習指導要領が3月に公示された。次期学習指導要領では、英語学習の開始年齢が早期化し、英語への慣れ親しみを目標に小学校中学年から外国語活動が始まる。小学校高学年で英語が教科となり、4技能、5領域の指導が始まる。小学校段階からの積み上げが前提となり、高等学校卒業段階の到達目標が上がり、扱う言語材料(語彙、文法事項)が増加し、学習者の即興的な言語活動が求められなど、指導内容、活動等が高度化している。各提案者から、次期学習指導要領が示す目標を達成するための解決策について提案があった。本多先生からは、即興で英語を使用する場面を授業内で設定する工夫の必要性、教科書の本文の指導の中で文法、語彙の指導、統合型指導の必要性を提案された。阿野先生からは、学習者の発達段階に応じた文法事項のすすめ方について提案があり、小学校段階では意味の理解、中学校段階では場面に応じた使用、高校段階では場面、話す対象などの条件を踏まえた英語使用の工夫が必要であるとの提案があった。菅先生からは、小学校段階での英語教育について問題点を指摘しながら、生徒の生涯にわたって使える学力を育てるために、各先生が知恵を集めて対応することが求められると提案された。平成30年度から小学校では移行措置が始まるが、移行措置への対応が遅れていることの不安も指摘されているなか、樋口先生からは、次期学習指導要領の成否は、中学校、高等学校の先生方が、ここで指摘された課題について、具体的にどのように対応するのかで重要であり、創意工夫を共有できる学会活動の重要性が増すだろうとまとめられた。 

國方 太司(大阪成蹊大学)

 


21:19 | 報告事項
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